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導入した13の現場は、
何が変わったと言っているか

13 ORGANIZATIONS4 PURPOSES2016–2017

取材・文:フェイスペイントジャーナル編集部

フェイスペイントをしたダンサーたち

要旨 2016〜2017年にミラクルペイントを導入した企業・自治体・施設・スポーツ団体の担当者が寄せたコメントを、目的別に整理しました。共通して挙がったのは「水を使わない」「汚れない」「簡単にはがせる」という運営面の利点と、「会話が増えた」「人が集まった」という場の変化です(株式会社POOLの導入実績資料をもとに再構成)。

1. チームビルディング・働き方

ヤフー株式会社(ファミリーデー)

従業員の家族や友人をオフィスに招く福利厚生行事「ファミリーデー」。6回目となる開催には約3,000人が来場しました。会社に親しみを感じてもらうコンテンツとして、自社ロゴを使ったフェイスペイントを実施。安全性が高く簡単に描けるため、子どもを中心に、社員を含む多くの来場者が体験したといいます。

手の甲にロゴを描いてもらった子どもたち

スヌーピーミュージアム(ハロウィン)

ハロウィンの取り組みとして、館内のスタッフ全員がフェイスペイントをして来館者を迎えました。担当者は「導入してみると雰囲気が一変し、館内がぱっと明るくなった」「『かわいいですね』とお客様とのコミュニケーションも増えた」と話します。スタッフ同士で描き合い、スタッフ自身が楽しめたことも利点に挙げています。

2. 地域活性化・ダイバーシティ

東京青年会議所 渋谷区委員会(渋谷区くみんの広場)

毎年11月に代々木公園で開かれる「渋谷区くみんの広場」のブースで、初めてフェイスペイントを実施。大人が子どもへ、子どもが大人へ描き合う家族の姿が見られ、想定以上の来場で途中で画材を買い足すほどだったといいます。

テントの下で描き合う親子

港区観光協会(ツーリズムEXPOジャパン)

初出展となった旅行の展示会で、港区をわかりやすくPRする手段として導入。主役のご当地デザインは東京タワーです。10代・20代や家族連れが多く立ち寄り、「狭いスペースで運営できる」「描いた人が会場を歩くことで宣伝になる」「近隣の出展者との交流も生まれた」と評価しています。

スーパー銭湯「やまの湯」(茨城県水戸市)

SNSでの見せ方やイベントの多様性を求めて導入。導入前は技術や運営ノウハウに不安があったものの、支援プログラムでスムーズに始められたといいます。地元スポーツチームの応援ペイントをきっかけに、地域のイベントからも声がかかるようになりました(詳しくは「待つ施設から、呼ばれる施設へ」)。

品川区(メードイン品川ブランド)

ミラクルペイントは、品川区内の企業が自社開発した製品・技術を区が認定する「メードイン品川ブランド」の平成29年度認定製品に選ばれています。

3. 商業施設・物販

カンドゥー(子どもの職業体験テーマパーク)

ペイント体験をした子どもの約3割が画材を購入。ペインターはスタッフの間でも人気の職業になったといいます。体験中に「どこで売っているの?」と聞かれることが多く、物販との相乗効果がわかりやすいとのことです(詳しくは「体験した子どもの約3割が購入」)。

ゆうえんち「ぐりんぱ」(静岡県裾野市)

10月の期間イベントとして、自由にフェイスペイントできる「ミラクルペイントチャレンジ」を初めて開催。「仮装入園者は1回無料」と告知したところ、体験者数は700人(仮装者500人、一般200人)にのぼり、ペイント目的の仮装客が予想以上に来園して集客増につながりました。ハロウィン以外の季節にも、親子で楽しめるコンテンツとして導入を検討しているといいます。

ハロウィンの仮装で描き合う親子

TSUTAYA 中万々店(高知県高知市)

商店街のハロウィンイベントにあわせて実施。「簡単に塗れて、簡単に落とせる」手軽さで、子どもだけでなく親にも人気でした。店舗スタッフだけでも運営しやすいため、定期的な開催を考えているといいます。

4. スポーツ応援・ファン交流

川崎フロンターレ(サッカー)

クラブのキャッチフレーズ「Paint it Blue」に愛着を持ってもらうイベントとして導入。若い女性のサポーターに好評で、水を使わず簡単にはがせる点が採用の決め手になりました。その後、クラブとのオリジナルキットがスタジアムで販売されるようになりました(詳しくは「キャッチフレーズを、顔に描ける言葉にする」)。

アルバルク東京(バスケットボール)

展示会で見かけたことをきっかけに、担当者がペインター講習を受講。ホームゲームでシーズンを通してフェイスペイントコーナーを設けています。「自分でチャレンジ、間違っても簡単にはがせる」ことが浸透し、親子やカップルで描き合う来場者が増えたといいます。

横浜トヨペット(プロ野球の冠試合)

毎年開催している冠試合のブースで、クルマの展示とは違うファン参加型の企画として導入。「肌に影響がない」「水洗い不要で施設に迷惑がかからない」点が決め手でした。子どもや女性の反響が大きく、ふだん接点の少ない層との出会いの場として、販売店での体験会にも広がっています。

野球のユニフォーム姿で描いてもらう子どもたち

日本ダンススポーツ連盟(三笠宮杯)

第36回を迎えた全日本ダンススポーツ選手権で、新しい試みとして導入。7,000人を超える来場者への商品配布とペイントコーナーで、未就学児から80代までが笑顔になったといいます。「会場を汚さないか不安だったが、水を使わないので飛び散りもなく、まったく汚れなかった」とのことです。

Insight

13の現場が挙げた導入理由は、驚くほど似ている。水を使わない、汚れない、はがせる、狭い場所でも回せる。運営の不安が消えると、主催者は「会話が増える」「人が集まる」「写真が撮られる」という場の変化に集中できる。フェイスペイントの導入を決めるのは、演出の魅力より先に、運営の安心である。

転用するなら

出典:株式会社POOL「導入実績資料」(2017年)掲載の各担当者コメントを、編集部が要約・再構成しました。所属は当時のものです。