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肌に「絶対安全」な画材はない。
だから「すぐ落とせる」で選ぶ

THEME: フェイスペイントの安全EVENT OPERATION

文:フェイスペイントジャーナル編集部

乾いたフェイスペイントを指でつまんではがす様子

要旨 「肌にやさしい」「安全な絵の具」という言葉は、主催者を安心させます。けれども化粧品を含め、肌に絶対に安全なものはありません。イベントの現場で起こりやすいのは、アレルギーよりも、その日の体調の変化による肌の不調です。本稿では、安全を「異常が出ないこと」ではなく「異常が出たとき、その場で、確実に、早く取り除けること」と定義し直し、画材の選び方と主催者の確認事項を整理します。

「安全な画材」という言葉の落とし穴

フェイスペイントの画材を選ぶとき、多くの主催者がまず確かめるのは「肌に安全かどうか」です。それ自体は正しい確認です。ただ、「安全です」という一言には落とし穴があります。

フェイスペイント画材の開発に携わった皮膚科医との検討でも、出発点になったのは「化粧品も含めて、肌に絶対に安全なものはない」という見解でした(下記の関係の開示を参照)。どれほど配慮された成分でも、人によって、その日によって、肌は反応することがあります。「安全です」とだけ伝えられた参加者は、自分の肌の心配を口にしにくくなり、結果としてリスクの確認がおろそかになりかねません。

現場で起こりやすいのは「体調の変化」

イベントのフェイスペイントで注意すべきリスクは、アレルギーだけではありません。屋外の暑さ、汗、はしゃいだあとのほてり、疲れ、日焼け。その日の体調の変化で肌が敏感になることは、アレルギーのない人にも起こります。

事前の問診だけでは防ぎきれないこのリスクに対して、主催者が備えられるのは「異常が出たときに、どうするか」です。会場で、すぐに、完全に落とせるか。落とすときに肌をこすって二次的な刺激を与えないか。ここが、イベントにおける安全の分かれ目になります。

国民生活センターは2019年、フェイスペイントやタトゥーシールによる皮膚トラブルについて注意を呼びかけ、使用前に腕の内側などで試すこと、異常が出たらすぐに使用をやめることなどを助言しています。「試せること」と「すぐやめられること」は、イベントの画材選びでもそのまま基準になります。

出典:独立行政法人国民生活センター 報道発表資料(2019年9月18日、タトゥーシールとフェイスペイント等20銘柄の調査)https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20190918_1.html

「落とし方」で画材を見る

同じフェイスペイントの画材でも、落とし方は大きく異なります。

どちらが優れているかは、会場の条件と運営体制で変わります。大切なのは、異常が出たときに、その会場で、だれが、どうやって落とすのかを、企画の段階で決めておくことです。

アレルギーは「隠さず、先に聞く」

膜になってはがせる画材の多くは、天然ゴム(ラテックス)を原料にしています。ゴム・ラテックスアレルギーのある人や、ラテックスと交差反応を起こすことがあるフルーツ(バナナ、アボカド、キウイ、栗など)のアレルギーのある人は使えません。ラテックス系の画材を批判する声があるのは、このためです。

ただ、使えない人がいるのは、ほかの画材も同じです。編集部が注目したいのは、原料が明確な画材ほど、確認の質問を具体的にできるという点です。

「肌に安全です」と伝える代わりに、「ゴムやフルーツのアレルギーはありませんか?」と聞く。具体的な質問をひとつ投げかけると、参加者は「実は肌が弱くて」「前にかぶれたことがあって」と、自分の肌のことを話しやすくなります。原料を正直に伝えることが、参加者の自己開示を引き出し、結果としてリスクの確認を確実にする。接客の設計としても理にかなっています。

試し描きが「待ち時間」で済むか

肌の弱い参加者には、描く前に腕の内側などで少量を試してもらうのが理想です。ただ、行列のできるイベントで試し描きを取り入れるには、「試す→乾く→確かめる→落とす」が短時間で終わる必要があります。数分で乾き、その場ではがせる画材なら、試し描きを並んでいるあいだに済ませることができます。

主催者が確認したい5つのこと

画材の選び方の基準は、日本フェイスペイントイベント協会の「画材の選び方」にもまとめられています。

編集部の視点

「安全な画材を選べば安心」という考え方は、わかりやすい反面、リスクをゼロと見せてしまいます。フェイスペイントがイベントの定番として信頼されるために必要なのは、リスクがあることを前提に、確かめ方と、取り除き方まで含めて運営を設計することです。画材の種類どうしで優劣を言い合うより、「何かあったとき、その場で元に戻せるか」という一点で比べるほうが、参加者にとって誠実な基準だと編集部は考えます。

「すぐ落とせる」を前提に設計された画材

ミラクルペイントは、皮膚科医との検討から、イベントの安全を「その場で確実に、早く取り除けること」と定義して開発されたフェイスペイント専用画材です。脱たんぱく処理をした天然ゴムを原料にし、乾くとゴムの膜になって、水を使わず指ではがせます。製造方法の特許(特許第6435282号)を取得し、国内の第三者機関でパッチテストと刺激性テストを実施。無印良品(MUJI)海外店舗向け商品ではMUJIの海外製品品質テストに合格し、イオンやセブン-イレブンなど全国の小売店でも販売されてきました。

なぜ天然ラテックスなのか(ミラクルペイント)→

※ゴム・ラテックスアレルギー、フルーツアレルギー(バナナ、アボカド、キウイ、栗など)のある方は使用できません。

※この記事は一般的な考え方をまとめたもので、医学的な診断や助言ではありません。肌に異常が続くときは医師の診察を受けてください。
※関係の開示:本誌は株式会社POOLが運営しています。ミラクルペイントは同社の製品で、日本フェイスペイントイベント協会は同社代表が設立した団体です。

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