インタビュー / EVENT ORGANIZER
「観る人」と「する人」の壁を壊す
取材・文:フェイスペイントジャーナル編集部
要旨 2026年5月9日・10日、三浦海岸で開かれた「ITFビーチテニスワールドツアー 三浦オープン」。主催責任者で、元ビーチテニス日本チャンピオン、一般社団法人トータルビーチスポーツ代表理事の相澤幸太郎さんは、フェイスペイントの手応えから「スポンサーのブランドコミュニケーション」という次の使い道を見ています。
なぜ導入したのか
「国際大会なので、選手には最高のパフォーマンスをしてほしい。同時に、応援する人や運営スタッフがみんなで盛り上がれる空気にしたかった。『観る人』と『する人』の間にある壁を壊したかったんです」。汗や水で溶け落ちない画材は、ビーチとの相性も良かったといいます。
不安と、その解消
いちばんの不安は、来場者がどのくらい積極的に参加してくれるかでした。「まずスタッフが率先してペイントしたんです。それを見た来場者が『じゃあ自分も』と続いて、自然と列ができた。最初の一歩さえつくれれば、あとは場の雰囲気が広げてくれると実感しました」。
言葉を越える
海外の来場者もペイントし、言葉が通じなくても笑顔のやりとりが生まれました。「欧米の方には日常的で、アジアの方には興味津々。そんな構図が見えたのも発見でした」。出展者がペイントをして接客すると、ブースに近づきやすい雰囲気が生まれ、来賓やスポンサー、選手関係者にも効果が伝わったといいます。
次の一手:スポンサーへ
ロゴの露出以外で広告効果を出すのは、けっこう難しい。会話があるブースは、もっと上手に使うべきだと思うんです。
「SNSは、エピソードがあって初めて拡散される。それはもう、ブランドコミュニケーションになり得る。楽しませながら宣伝もできている形は、運営にも来場者にもスポンサーにも理想だと思います」。
主催者へのひと言
「来場者を楽しませるだけでなく、スポンサー企業にも喜んでもらえる活用をおすすめします。そういう視点で設計すると、導入の意義がぐっと広がります」。
編集部の視点
選手、スタッフ、観客、出展者。立場の違う全員を「彩られる側」にすることで、会場全体がひとつのチームになりました。ビーチテニスに限らず使える、汎用性の高いモデルです。
転用するなら
- 最初にペイントする「見本」役(スタッフ・出展者)を決めているか
- 選手、出展者、来賓まで、全員を「彩られる側」にできているか
- スポンサーに、ロゴ露出以外の価値を提案できているか