ケーススタディ / ROBOT & BRAND
ロボットに描いたら、
会場いちばんの撮影スポットになった
文:フェイスペイントジャーナル編集部
要旨 2019年12月4日〜6日に開かれた展示会「レジャージャパン2019」のPOOLのブースで、人型ロボット「Pepper」の顔にミラクルペイントで描く「Pepperくんとあそぼう」を行いました。描く相手が人でなくても、フェイスペイントは人を立ち止まらせ、写真を撮らせ、会話を生みました。
目を描くだけで、表情が生まれる
最初に試したのは、目に輝きを足すことでした。白一色の顔に黒目のハイライトとまつ毛を描き足すだけで、ロボットの印象は一気に「かわいい」に変わります。描き始めると、もっと試したくなる。来場者もスタッフも、次々にアイデアを出しはじめました。
光る目と、動きが味方になる
Pepperは目が光り、腕や頭が動きます。メイクをしたあとに目が光ると、表情がぐっと豊かに見えました。動き自体に意味がなくても、顔があるだけで「何かを伝えようとしている」ように見えるのです。
隈取り、ブランドロゴ、殿様
歌舞伎の隈取りのような強いメイクでは、前のめりの姿勢になるだけで迫力が出ました。目のまわりに虹色とブランドロゴを描くと、ひと目ではPepperだと気づかれないほど印象が変わり、ブースの「ブランドロボ」として活躍しました。額に「AI」と描いた殿様メイクも人気でした。
誰もが立ち止まる「未来の河童」
頭を緑に塗り、黄色いくちばしを描き、手にきゅうりを持たせた「未来の河童」は、通りかかる人が誰でも立ち止まる撮影スポットになりました。描いたものは、会期が終わればはがして元に戻せます。最後は惜しまれながらはがしました。
Insight
フェイスペイントの本質は「顔に描くこと」ではなく、「描かれた顔が人を立ち止まらせ、撮らせ、話させること」にある。描く相手を人からモノやキャラクターに広げると、展示ブースの集客装置として使える。はがして元に戻せることが、その前提になる。
転用するなら
- ブースにある「顔のあるもの」(ロボット、マスコット、着ぐるみ、マネキン)に描けないか
- 描いたあとに「撮りたくなる」小道具や設定を用意しているか
- イベント後に元に戻せるか。描く素材と、落とし方を事前に試しているか
※記事中の写真は、POOLが会場で撮影したものです。Pepperはソフトバンクロボティクスの人型ロボットです。