データ / DISTRIBUTION
5年で400万個、
そしてオンラインへ
文:フェイスペイントジャーナル編集部
要旨 ミラクルペイントは2014年4月から2019年3月までの5年間で、全国の量販店へ累計400万個を出荷しました。その後2020年4月、あえて店頭での販売をやめ、公式オンラインショップに一本化しています。量を追う流通から、説明できる流通へ。その判断の背景を追います。
年表
| 2012 | 「お台場合衆国」限定の「MIRACLE PAINT ONE PIECE EDITION」をプロデュースし、51日間で13,000セットを販売。当時はハガレックス社の製品で、POOLはブランドの刷新と事業モデルを担当 |
|---|---|
| 2014 | POOLが事業を正式に継承。無印良品の海外店舗向けOEM「MIRACLE PAINT MUJI EDITION」を企画・製造 |
| 2014.10 | ダイソーでの取り扱い開始がニュースになり、「めざましテレビ」のTwitterランキングでデイリー2位、ウィークリー1位(約2万リツイート)。約30万本の初回出荷はほぼ完売。※ダイソーのライセンス製品ではなく、企画・製造・販売はPOOL |
| 2017 | 日経ビジネス(2017年7月24日号)が、すぐにはがせる利便性と、イベント出展を活用したマーケティング、描ける人材の育成を紹介 |
| 2019.3 | 量販店への累計出荷が400万個に。ダイソー、ドン・キホーテ、東急ハンズ、LOFT、イオン、セブン-イレブン、イトーヨーカドー、世界堂、TSUTAYA、伊勢丹、マルイ、クレアーズ、マツモトキヨシ、アカチャンホンポ、レゴランド・ジャパンなどで販売。海外では無印良品の海外店舗、タイの百貨店や書店など |
| 2020.4 | 公式オンラインショップでの販売に一本化 |
なぜ、店頭をやめたのか
Internal
- SDGsを踏まえた事業モデルを追求していた
- 売上至上主義ではない「実験的な事業」を優先した
External
- 店頭では商品の特性を十分に説明できない
- 在庫切れで必要な色がそろわない
- 豊富なステンシルを店頭に並べきれない
- コロナ禍によるイベント市場の変化と、購入のオンライン化
読み解き:説明されて、初めて伝わる価値
「はがせる」「水を使わない」という特性は、使い方を説明されて初めて価値が伝わります。量販は認知を一気に広げましたが、説明する役目を果たしにくい売り方でもありました。体験で説明するイベントと、色や道具がそろうオンライン。この2つを一続きの導線にするほうが、商品の価値に合っていたということです。
転用するなら
- 自社商品の価値は、売場で説明しなくても伝わるか
- 流通を広げる段階と、絞る段階を見極めているか
- 体験の場(イベント)と購入の場(オンライン)を、一つの導線として設計しているか