ケーススタディ / LOCAL SPORTS & SPONSOR
スタートまでの90分を、
地域の祭りにする
文:フェイスペイントジャーナル編集部
要旨 板橋シティマラソン2019のボディペイントブースでは、スタートまでの約1.5時間で115人のランナーに描きました。5回目の実施で常連が生まれ、「願掛けペイント」が定番に。地元企業がスポンサーとなり、ランナーと家族の待ち時間を、会話の生まれる時間に変えた事例です。
背景
2019年3月、朝7時にブースを開けました。スポンサーは、板橋区に本社を置くシャッターメーカーの三和シャッターです。この大会での実施は5回目でした。
起きたこと
「毎年楽しみにしてる。今年は○○って書いて」というランナーが年々増えています。走りにかける思いをペインターと話しながら描く「願掛けペイント」、平成最後の大会にちなんだ「平成ペイント」が人気でした。完走後に「描いてもらったおかげで、今年は足がつらなかった」と、わざわざ報告に来たランナーもいました。
スタートの後は、子ども向けに自分で描けるセルフペイントのコーナーを15時まで開き、親や祖父母も一緒に描き合う姿が見られました。
しくみ:作戦会議という、待ち時間の価値
何を描くかを話す時間が、ランナーにとって気持ちを整える儀式になります。描き終えたランナーに周りから「いいね」と声がかかり、知らない人同士の会話が生まれます。スタート前の緊張した時間が、祭りの時間に変わります。
しかけ:時間帯で、主役を切り替える
朝はランナー、スタート後は応援の家族と子ども。対象を時間帯で切り替えることで、ブースが一日中動き続けます。
スポンサーにとっての意味
地元企業のブースが「毎年楽しみにされる場所」になります。ロゴを見せるより、記憶に残る体験を届けるほうが、地域の人との関係は深くなります。
転用するなら
- 参加者の「待ち時間」を、体験の時間に変えられないか
- 時間帯ごとに主役を切り替えて、ブースを一日中生かせているか
- 毎年続けることで、「常連」と「定番の絵柄」が育つ設計になっているか